令和3年9月21日、大分県ノーリフティングケア先進施設において、最高峰クラスである”マスター”をGreenガーデン南大分・Greenガーデン富士見が丘の両施設が、大分県内で唯一の指定を受けました。

大分県ではノーリフティングケア(抱え上げない介護)普及促進事業を実施し、介護施設等における職場環境の改善及び介護人材の確保に取り組んでいます。令和3年度からは「大分県ノーリフティングケア先進施設指定要綱」に基づき、職員の業務腰痛の発生率や職員の理解及び意識の浸透度、必要な福祉用具や機器等が充足した環境におけるノーリフティングケアの実践、職員の労働安全衛生面での改善状況など、多岐にわたる項目審査を経た上で先進施設の指定を行ない、ノーリフティングケアの更なる普及・促進を図ることとなりました。

当法人では開設当初より”ノーリフトケア”を取り入れ、介護を受ける人そして介護をする人にとっても、互いの身体を守る介護を実践してまいりました。従来の”3K”と呼ばれる古い介護現場の職業意識及び職場環境を打破し、『新時代の介護』の創造を目指し取り組んできた成果が今回の最高峰クラス”マスター”の取得に繋がったと考えます。

今後も大翔会として更なる歩みを進めるとともに、”マスター”指定を受けた先駆者として他施設への研修、指導を含めたノーリフティングケア普及活動にもより一層尽力していく所存です。

先進施設指定の概要

今回、Greenガーデン南大分及びGreenガーデン富士見が丘が指定を受けたノーリフティングケア先進施設最高峰クラスの”マスター”とは、下記の厳正な基準をクリアした施設のみに与えられる称号です。
”マスター”指定を受けたのはノーリフティングケアに取り組んでいる大分県下10施設以上の中からGreenガーデン南大分とGreenガーデン、富士見が丘の2施設のみとなっています。

1.大分県社会福祉協議会長名で先進施設の指定を次のとおり2段階で実施

(1) 先進施設(アドバンス)
職員の理解のもと、ノーリフティングケアが実践され、職員の労働安全衛生面の改善がある施設(業務による腰痛者2割以下)

(2) 先進施設(マスター)
職員の高い意識のもと、必要な福祉用具等も充足した環境でノーリフティングケアが実践され、職員の労働安全衛生面の改善がある施設(業務による腰痛者ゼロ)

2.大分県ノーリフティングケア先進施設指定に係る審査基準

項目
内容
レベルⅡ
組織的に統一した取組みの実施
(アドバンスレベル)
レベルⅢ
他の模範となる組織的な取組みの
実施(マスターレベル)
管理者
ノーリフティングケアは労働安全のための取り組みであり、管理者自らが抱え上げケアや不良姿勢など身体に負担のある業務は、職員と利用者を守る観点から行わせてはいけないことを理解して取り組むことが必要です。福祉用具導入等の環境整備や業務・教育体制などの組織の労働安全の体制を整えるためノーリフティングケア推進リーダーとして計画的に行動実践していることが求められます。
管理者自らが必要性を感じ、普及促進に向け行動している。
管理者自らがノーリフティングケア普及推進リーダーとしての役割を果たしている。
推進組織
組織においてノーリフティングケアを推進するためには、組織で認められた委員会(チーム)の存在が重要となります。委員会がマネジメントチームとして機能していることが大切であり、そのチームのメンバーは、管理者・全体統括マネージャー・教育担当者・技術指導者・個別アセスメントプランニング担当・福祉用具管理担当などの役割が明確であり、実践機能していることが必要です。
組繊内で認められた委員会があり、 リスクマネジメントを実施している。
組織内で認められた委員会があり、定期的に会議が開催され、組織全体のリスクマネジメントを実践している。
リスクマネジメント
ケアだけでなく、すべての作業において身体的負担、リスクのある作業が抽出され、検討、対策計画立案(P)→計画実施(D)→評価(C)→見直し、改善(A)のマネジメント体制ができていることが必要です。職員一人ひとりがリスクを見つけ出し、委員会が組織全体のマネジメントを実施していきます。この取り組みを繰り返し、組織の労働安全衛生水準を向上させることが重要です。
リスクを抽出し、計画立案から実践、評価、改善などが実践できている。
Ⅱに加え、日々職員からもリスクの抽出が積極的になされている。
職員の
健康管理
職員一人ひとりの健康を守り腰痛予防を実践するためには、腰痛調査が定期的に行われ職員の健康状態が把握できていることが必要です。そして、職員の健康管理の担当を決めて計画的に調査、分析対応のマネジメントができるようにすることが大事です。
定期的に腰痛調査を行い、リスクのある職員への対応もしている。
業務による腰痛者2割以下
Ⅱに加え、新入職員の早期調査や腰痛が発生してもすぐに分析し、組織全体の見直しを図っている。
業務による腰痛者ゼロ
利用者のアセスメント・プランニング
すべての利用者にノーリフティングケアの視点を持ってプランニングすることが必要です。アセスメント・プランニングの担当が決まっており、同知徹底までの体制(いつ、どこで、誰が、どのようにアセスメント・ プランニングし、どのように同知徹底するか)が決まっていることでノーリフティングケアの実践ができます。ノーリフティングケアは介護者が安全に働けるだけでなく、個々の利用者がそれぞれ安全・安心・快適なケアを受けることを可能にします。そのためにも適切なプラニングをすることが重要です。
ノーリフティングケアの視点を持ったアセスメント・ プランニングの流れや体制ができており、ケアプランが周知徹底され、統一したケアが実践されている。
Ⅱに加え、日々の中でリスクがあればすぐにケアの見直しがされる体制がある。
福祉用具の導入
福祉用具よるケアだけがノーリフティングケアではありませんが、重度障害を持つ利用者が多い事業所は、安全性や業務効率を考慮しても用具の整備は必須です。すぐにすべての環境を整えることは困難でも、事業所にどのような用具が必要なのかを把握し、導入計画が立案されていること、また、リスク管理のためにも用具の担当を決めて管理することをお勧めします。
不足している用具もあるが、導入計画が立案され、不足しているものは、代替え手段(複数での介助等)で実施している。担当による用具の管理もできている。
必要な用具はほぼ充足しており、担当による用具の管理もできている。身体的負担のある抱え上げ介助はゼロになっている。

ノーリフト

抱え上げない・運ばない・押さない・引かない・ねじらないを実践しています。
スタンディングマシンや床走行リフト、スライディングシート等を活用し、ケアを行う人ケアを受ける人の負担が大幅に軽減されていることを実感しています。全職員にノーリフト資格の取得を行っています。

社会福祉法人 大翔会のノーリフト