ユマニチュード(Humanitude®)とは

フランスのイブ・ジネスト氏とロゼット・マレスコッティ氏により開発された、認知症ケアの手法です。「人とは何か」「ケアをする人とは何か」の哲学に基づく、150を超える実践技術から成り立っています。NHKクローズアップ現代をはじめ、多くのメディアで取り上げられ、医療・介護の現場で注目を集めています。

認知症の人を「患者」ではなく、あくまで「人間」として接する事で認知症の人と介護者に信頼関係が生まれる。ユマニチュードは、ケアを通じて愛情を伝える実践的技術なのです。

大翔会ユマニチュードの実践

私たちがユマニチュードに取り組み始めたのはこの一冊の本からでした。これを知らずしてケアはできない。パッと目の前が明るく開ける、目からうろこ落ちる、そんな内容です。認知症の人とだけでなく、様々な人とのコミュニケーションのヒントになりますので、一読をお勧めします。

大翔会はこの本の内容を実践しています。

ユマニチュードでは、「見る」「話す」「触れる」「立つ」を4つの柱として、ケアを行なう際の原則としています。これらは「あなたは大切な存在です」ということを伝えるための技術であり、「人間らしさ」を取り戻すためのはたらきかけです。

 

ユマニチュードの4つの柱『 「ユマニチュード」という革命』より掲載

見る 水平の視線は相手に平等な関係性を伝える。
また、正面からしっかり見ることで正直さが伝わる。
近くから、水平に、正面から、長いあいだ、瞳と瞳を合わせるという見方が、ポジティブさ、愛情を表現する。
話す 穏やかに、ゆっくり、前向きな言葉を用いて話しかける。
相手から返事がないか、意図した反応がない場合は、自分の手の動きを実況中継する「オートフィードバック」を用いて、言葉を絶やさないようにする。
触れる 広い面積で、柔らかく、ゆっくり触れることで、優しさ、愛情を表現する。反対に、親指をかけて鷲づかみにしたり指先で触れると、強制力や攻撃性を相手に感じさせてしまう。順序はもっとも敏感ではないところから、すなわち肩や背中から触れる。手や顔はとても敏感な部位である。
立つ 立つことで、軟骨や関節に栄養を行き渡らせ、呼吸器系や循環器系の機能が活発になり、また、血流がよくなることで褥瘡も予防する。さらに、立って歩くことは知性の根幹であり、人間であることの尊厳を自覚する手段でもある。

 

大翔会スタッフは、ユマニチュードの認定を受けるため専門的な研修を受講しています。